菅島で生まれ育ち、今は愛知県長久手市でトヨタ系の部品メーカーに勤める木下康成(やすまさ)さん。島を離れて数十年が経つ今も、菅島の記憶は鮮明です。海女だったお母さん、神聖なしろんご浜、夜の堤防で眺めた星——。島で培われた「なければ作ればいい」という精神は、今も仕事の精神の中に息づいていました。 家族と島での暮らし ──ご出身はどちらで、ご家族はどんな構成でしたか。 打越(うちこせ)の生まれで、父と母と兄と姉の5人家族です。3人兄弟の末っ子でした。父は漁師で、夏はスズキ釣りをしていました。母は海女で、アワビや ...