菅島は鳥羽マリンターミナルから13分。伊勢湾内の島だから、波は穏やかな日が多く、船酔いが心配な人も安心して渡航して頂けます。
そして降り立った菅島は、陸地とは別世界が広がっていおり…菅島に足を踏み入れた人はこぞってみなこう言います。
「なんか懐かしい」






菅島は、陸地ですっかり見かけなくなったのどかな風景が現存しています。
信号はなく、島民の主要交通手段は原付。
聞こえてくるのは波の音と鳥の鳴き声、そして島民たちの声。
菅島に流れるスローリーな空気は、都会の喧噪からあなたを解き放ってくれるに違いありません。
風の島の“風”に御利益あり?!
菅島では秋から春にかけて、西からの強い風がほぼ毎日やってきます。
その風の強さと多さから、菅島は「風の島」とも呼ばれているのですが……実はこの風とってもありがたいとも言われています。
それはなぜでしょう。
ヒントは西から吹いてくる風だから!
さぁ、皆さん考えてみてください。
菅島の西にあるものと言えば何でしょう。
分かりましたか?
では答えを言いますよ!
それは伊勢神宮!

地図で見直せば、西にあることがよくわかります。

そんなありがたい風がやってくる菅島は、実は伊勢神宮とはそもそも深いゆかりがあるのです。
いにしえは伊勢の神領
菅島は、縄文土器などが出てくる遺跡が散見され、古墳も10墳以上あり、歴史が古い島です。
また伊勢神宮に残る古書には「菅島御厨の地」とあり、伊勢の神領であった事実が残されています。
神領とは、「神社の領地」の意で、御厨とは「御」(神の)+「厨」(台所)の意で、神社食物を献上するための土地や、そのための施設を指す言葉です。

菅島は、伊勢海老や鮑など、この地域を代表する魚介類が豊富に獲れることで知られていますから、神宮へ伊勢海老や鮑などを奉納していたようです。



また記録では、石も奉納していたともあります。
菅島の石は、日本のインフラを下支えしています!
実は菅島は石でも有名で、山家集(平安末期の歌僧・西行法師の歌集)でも菅島の石が詩になっています。
菅島や答志の小石わけかえて 黒白まぜよ 浦の浜風
西行
また菅島の石は昔から品質が良いと評判で、現在も日本のインフラの重要な部分で使われています。
例えば新幹線などの線路の石には菅島の石が使われているんですよ。

そんな石の採掘場は、菅島の西側にありまして、ハイキングコースからは採掘場と鳥羽の絶景を一望できます。

ここは誰もが息を呑む絶景です!是非菅島に遊びに来てこの素晴らしい景色を一度堪能してみてください。
お待ちしております。