漁協に水揚げされる極みアジ

菅島極アジ -すがしまきわみあじ-

極アジとは

菅島の漁師が一本釣りで釣りあげた、伊勢湾の栄養をふんだんに含んだエサを求めて菅島沖にやってくるアジです。

単に地名を冠しただけのブランドではなく、本当に美味しくて見た目も美しい商品にすることが重要だと考え、徹底的に鮮度や品質にこだわることをめざしています

アジを選んだ理由

ブランド化する魚種としてアジを選択した理由は次の3点です。

  • 一本釣り漁業が地域に根付いており、ほぼ周年水揚げがあること
  • 通業者から「菅島のアジは扱いが丁寧」と高評価を受けていたこと
  • 扱い方次第で高単価で取引される事例があること(関アジ等)

極アジの特徴

水タモで扱われる極みアジ

極アジの特徴は「一本釣り」と「締め方」へのこだわりです。

環境や資源に配慮した漁獲方法である一本釣りで釣り上げたアジは、水タモで扱うことが徹底され、スレ(網による傷・ダメージ)やアジが受けるストレスを極限まで抑えています。

市場までの輸送時間等を逆算して神経締めや氷締めのタイミングを見極めるなど、販売時のアジの体色にも配慮した鮮魚出荷に取り組んでいます。

もちろん活魚としての出荷もあります。

現在、菅島極アジの取り組みには4名の若手漁業者が参加しており、品質に差が生じないよう締め方等の技術を研究・共有しています。

築地に並ぶ極みアジ

これまで・これからの取り組み

極アジの活動初期であった2018年は名古屋の商店に卸すのみでしたが、2022年には鳥羽市の地域おこし協力隊と共に活動を進め、東京築地場外市場にて試験的に「菅島極アジ」として販売しました。

そこでは単価3,500円/kgを実現し、一本釣りアジの鳥羽の産地市場価格(2022年11月)約1,300円/kgと比較すると、輸送コストを勘案しても高付加価値化には成功しています。

今後はコスト管理や漁獲量の安定(参加漁業者の増加)、知名度向上などに力を入れ、「菅島と言えばアジが美味しい!」と連想されることをめざして引き続き菅島極アジの取り組みを進めていきます。