海面に漂うすじ青のり

あおのり養殖

新しい産業・価値の創出への挑戦

菅島の未来を考える会では、菅島での新しい産業・価値の創出を目指し、鳥羽磯部漁協菅島支所青壮年部と協力し、「すじあおのり」の養殖事業に挑戦しています。

鳥羽湾に浮かぶ菅島の海は伊勢湾口に位置しているため、伊勢湾に繋がる数多くの河川から流れ出る多くの栄養を含んでいます。これを利用して現在では黒海苔の養殖などが盛んに行われています。

今回私たちは、この栄養豊かな菅島の海の環境を利用して新しいことができないかと考え、そこで挙がったのが、「あおのり」の養殖です。

この「あおのり」養殖を菅島の新しい産業として立ち上げ、そしてゆくゆくは主産業に育てるべく、私たちは新しい挑戦を始めました。

ノウハウなしのゼロからのスタート

養殖に必要な網などの漁具は海苔養殖業者さまから使わなくなったものをお譲りいただき、また鳥羽市水産研究所や志摩市磯部町飯浜の「あおのり」事業者さまのご協力を得ながら、2018年(平成30年)より菅島の海で実験を開始しました。

一口に「あおのり」と言っても種類はたくさんありますが、2018年(平成30年)の養殖初年度は「うすばあおのり」という種類の養殖実験を行いました。

摘採、乾燥、出荷までこぎ着けて成功とするならば、初年度の「うすばあおのり」の挑戦は失敗でした。ゴミの付着等の問題があり、摘採するところまで至りませんでした。しかし、「あおのり」が菅島の海で育つということを確認できたことは、大いなる前進です。

「すじあおのり」への挑戦

前年の経験を踏まえ、2019年(令和元年)からは、一般的には河川の近く(汽水域)でしか育たないと言われている「すじあおのり」の養殖実験を行いました。

いくつかの問題があったものの、摘採できる長さまで育てることができました。摘採した「すじあおのり」は少量であったものの、乾燥させた「すじあおのり」を袋詰めし、共販へ出荷することができました。

あおのり養殖事業の今後の計画

今後、当面は2020年(令和元年)に扱った「すじあおのり」をいかにして量産していくかということになります。また、価格に直接関わってくる製品の品質向上というのも大きな課題です。本あおのり養殖事業が菅島の新しい産業に定着できるように、挑戦し続けていきます。