2021年10月26日、鳥羽磯部漁業協同組合菅島支所漁業士会・青壮年部と鳥羽市が主催する「小学生を対象とした菅島の漁業に関する学習会」が行われました。
この学習会は、子どもたちが調理体験や座学を通じて地域漁業への理解を深め、地域で漁獲される水産物に親しみを持つことで、魚食普及及び水産物の消費拡大を図ることを目的とし、毎年、菅島小学校の全校児童が参加しています。
菅島小学校の児童たちは、漁業士や青壮年部の漁師さんに手取り足取り教えてもらいながら、菅島漁港で水揚げされた活きの良い大きな伊勢海老や銀色に輝く太刀魚をまな板の上に載せ、真剣に捌いていました。
また、調理会場の横には菅島で獲れた魚を大きな水槽に入れたミニ水族館も出現し、菅島保育所の子どもたちが触ったり掴んだり、大きな声を上げて楽しんでいました。
調理体験の後は、青壮年部部長さんによる「菅島の黒海苔養殖」の講座を聴き、地域漁業への理解を深め、その後の昼食会では午前中に自分たちが捌いた伊勢海老や太刀魚をいただきました。
島の子どもたちなので、伊勢エビや太刀魚を食べることも少なくありませんが、自分たちで頑張って捌いた分、いつもより美味しく感じたかもしれませんね。
そして午後からは三重大学で海女文化を研究されている吉村先生に「海女の文化」についてお話しをしていただきました。
1日を通して、ミニ水族館での魚とのふれあい、それから調理体験、魚食体験、そして黒海苔・海女文化の講義と、菅島ならではの水産教育を実施することができました。
コロナ禍ということもあり開催自体をどうするかという話もありましたが、子どもたちのためになんとか開催できるようにご尽力いただいた菅島小学校の先生方、関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
そして毎年このような素敵な体験を提供していただいている菅島漁業士会・青壮年部の皆さま、それから準備等でご協力いただいたご婦人方、地域の皆さま、本当にお疲れさまでした。
この活動をきっかけに、もっともっと魚食や水産物の消費が拡大するといいですね!